2014年12月20日

10時30分頃起床。豚汁と餃子とご飯を食べる。トップリーグの試合をみる。

卒論でかっちりした文章ばかり読んでいたので息抜きに『猫のゆりかご』を読んだ。相変わらず諧謔的な笑いが散りばめられていてこれだよなあと頷きながら読み進める。

 

猫のゆりかご (ハヤカワ文庫 SF 353)

猫のゆりかご (ハヤカワ文庫 SF 353)

 

 

原爆の生みの親フィーリクス・ハニカーとその一家についての本を書くために、次男ニュートとの手紙でのやりとりからはじまる。で、他の家族を追うためにサン・ロレンゾに発つわけなんだけど、そこまで続いてたフィーリクスの周辺人物へのインタビューは突然終わってボコノン教に目覚めて、信者としての語りがはじまる。もう唐突すぎていみわからん。結局主人公も本を書くことに熱心さがなくなったみたいで、サン・ロレンゾはこんな文化ですよ、という記述が続いてる。これでp.148。あと200ページくらいある。

サン・ロレンゾって調べてみたら、イタリアの南端にあるサン・ロレンツォって町がでてきたんだけど、あまり関係ないのかな?ともかく、そこに住む人達は意味のわからん言語をしゃべるそうで、例えば「キラキラ、星よ」の歌詞を挙げて、サン・ロレンゾではどういう発音になるのかを書いている。

↓英語

Twinkle,twinkle, little star,

How I wonder what you are,

Shining in the sky so bright,

Like a tea tray in the night,

Twinkle, twinkle, little star,

How I wonder what you are. 

日本でもよく歌うやつですな。

↓サン・ロレンゾ

ツヴェンキウル、ツヴェンキウル、レットプール・ストア、

コー・ジャイ・ツヴァントゥーア・バット・ヴーヨア、

プット・シニク・オン・ロー・シー・ゾー・ブラート、

カム・ウーン・ティートロン・オン・ロー・ナート、

ツヴェンキウル、ツヴェンキウル、レットプール・ストア、

コー・ジャイツヴァントゥーア・バット・ヴーヨア。

となるそうです。ジョイスかよ、というよりもダジャレ未満の言葉の羅列。たぶんカリブを舞台にしてるので、ボネガットクレオール言語なのかな。

でも、設定を練りあげるとなるとたいそう難儀しそうなオカズも、ボネガットが書くと全然難しくなくて、言語とか思想にこびりついたかったるさ(という表現をさせていただきます)が微塵も感じられない。俺がクレオールとか言ってるのも、もしかしたらゲスい勘ぐりじゃないのかなと書きながら思ってるくらい。

もちろん、そうじゃない読み方なんかいくらでも出来る。例えば『スローターハウス5』。ただ、そういうの今はしんどいし、半分ボケたジイさんが(うちの死んだジイさんはボケてはいなかったが)、戦争体験について語っていた子供の頃を思い出しながら読むのもまあいいんじゃないか、と無責任に思ったりもする。田中小実昌の『ポロポロ』もそうだった。滔々と語るバカらしいおはなしってのも俺は好きです。

 

ポロポロ (河出文庫)

ポロポロ (河出文庫)

 

 

明日も続き読みます。以上。